妊娠中は、赤ちゃんと自分の体のためにも食べ物に気を使いたい時期。特に果物はビタミンや食物繊維が豊富で、手軽に栄養を摂れる食品として人気ですが、中には控えた方がいい種類もあるのをご存じでしょうか?

この記事では、妊婦さんにおすすめの果物と、避けたい果物、そして食べる際の注意点をわかりやすく解説します。

妊娠中に果物を摂るメリット

妊娠中はつわりや体調の変化から食べられるものが限られがち。そんな中、果物はさっぱりと食べやすく、ビタミン・ミネラル・食物繊維などが豊富に含まれており、手軽に栄養補給ができます。

また、水分補給や便秘の予防にも効果的なため、適量を意識しながら積極的に取り入れたい食品です。

  • ビタミンやミネラルが豊富:胎児の発育や免疫維持に役立つ
  • 食物繊維で便秘予防:ホルモンバランスの変化による便秘対策に◎
  • 水分補給に役立つ:脱水予防、むくみの軽減にも

ただし、果糖(フルーツの糖分)による血糖値上昇には注意が必要です。食べすぎは体重増加や妊娠糖尿病のリスクにもつながるため、「適量を守る」ことが大前提です。

妊娠中におすすめの果物7選

果物といっても、すべてが妊娠中に適しているわけではありません。ここでは、妊婦さんの体調維持や赤ちゃんの成長をサポートしてくれる栄養価の高い果物を厳選してご紹介します。

1. いちご

  • 栄養:葉酸、ビタミンC、ポリフェノール
  • 効果:胎児の神経管形成、免疫サポート、美肌
  • ポイント:食べる前にしっかり洗浄。農薬残留に注意

いちごについてもっと知りたい方はこちらをご覧ください。

【いちご 図鑑】旬や産地は?含まれる栄養素や保存方法、人気の品種を徹底解説

2. バナナ

  • 栄養:カリウム、ビタミンB6、食物繊維
  • 効果:つわり軽減、便秘解消、エネルギー補給
  • ポイント:常温保存。1日1本程度が目安

3. キウイフルーツ

  • 栄養:ビタミンC、葉酸、食物繊維
  • 効果:風邪予防、貧血対策、腸内環境改善
  • ポイント:酸味が苦手な方はゴールドキウイを選んで

4. りんご

  • 栄養:ペクチン、ビタミンC、カリウム
  • 効果:便通改善、胃腸の調子を整える
  • ポイント:皮ごと食べる場合は国産・無農薬が安心

5. 柑橘類(みかん・オレンジなど)

  • 栄養:ビタミンC、クエン酸、βカロテン
  • 効果:免疫力アップ、疲労回復、鉄分の吸収促進
  • ポイント:酸味が強いと胃が荒れることも。量に注意

6. ブルーベリー

  • 栄養:アントシアニン、ビタミンE、食物繊維
  • 効果:視力サポート、血流改善、老化防止
  • ポイント:冷凍保存もOK。ヨーグルトに混ぜても◎

ブルーベリーについて詳細は以下もご覧ください。

【ブルーベリー図鑑】品種・栄養・旬・育て方・保存方法までまるごと解説

7. 桃(ピーチ)

  • 栄養:ビタミンC、カリウム、食物繊維
  • 効果:むくみ改善、便秘予防、肌ケア
  • ポイント:柔らかくなりすぎたものは避ける

控えたい果物・注意したい果物

果物の中には、糖質が多いものや、過剰摂取で体に負担をかけるものもあります。ここでは、妊娠中に注意したい果物の代表例を紹介します。

1. パイナップル(大量摂取NG)

  • 理由:ブロメラインという酵素が子宮収縮を促す可能性
  • 少量なら問題なし。缶詰より生を選びましょう

2. パパイヤ(未熟果はNG)

  • 理由:ラテックス成分による子宮刺激の懸念
  • 完熟していれば問題なし

3. ドリアン・ライチ(体を熱くしすぎる可能性)

  • 理由:東洋医学的に「陽性が強すぎる」果物
  • 食べすぎ注意

妊娠中に果物を食べるときの注意点

体に良いとはいえ、果物は食べ過ぎると糖分の摂り過ぎになってしまうことも。ここでは、妊娠中に果物を取り入れるうえで気をつけたいポイントをまとめます。

  • 1日200〜300gが目安(中サイズの果物2〜3個分)
  • 農薬・防腐剤の少ないものを選ぶ
  • 皮付き果物はしっかり洗浄・もしくは皮をむく
  • 缶詰・ドライフルーツ・ジュースは糖質過多になるので注意

まとめ

妊娠中は、赤ちゃんとママ自身の健康を守る大切な時期。果物は栄養補給に優れた食材ですが、「適量」「選び方」「食べ方」を意識することで、その効果を最大限に活かすことができます。

今回紹介した果物は、どれも手に入りやすく、日常的に取り入れやすいものばかり。気になる果物があれば、無理のない範囲で、日々の食生活に取り入れてみてくださいね。