キウイはその小さな見た目に反して、栄養価が非常に高く、美容や健康への効果が期待できる“スーパーフード”とも呼ばれる果物です。日常的に手に入りやすいだけでなく、品種によって味や香り、見た目が大きく異なるのも魅力のひとつです。この記事では、代表的なキウイの品種や旬の時期、選び方などを詳しくご紹介します。
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キウイの栄養価と健康効果
まず知っておきたいのが、キウイの驚くべき栄養バランスです。
キウイはビタミンCを豊富に含み、1個(約100g)で1日に必要なビタミンC量を十分にカバーできるほど。加えて、食物繊維・ビタミンE・カリウム・ポリフェノールなども含まれ、便通改善・美肌・むくみ予防などの健康効果も期待されています。
さらに、キウイに含まれるアクチニジンという酵素は、たんぱく質の分解を助け、消化をサポートする働きがあります。そのため、食後のデザートや肉料理と一緒に取り入れるのもおすすめです。抗酸化作用のあるポリフェノールや、むくみ対策に有効なカリウムも豊富で、毎日の健康維持や美容習慣にもぴったりの果物といえるでしょう。
キウイの代表的な品種一覧と特徴
キウイと一口に言っても、実はたくさんの品種があることをご存知でしょうか?
甘さや酸味、果肉の色や大きさまで、品種によって大きく異なります。ここでは、日本でよく流通している代表的な品種について、特徴や味わいの違いを詳しく解説します。
1. ゼスプリ・グリーン(ヘイワード種)
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味と特徴:甘さと酸味のバランスが良く、さっぱりとした風味。グリーン系のキウイでは最もポピュラーな品種です。
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見た目:茶褐色の皮に細かい毛が生えており、果肉は鮮やかな緑色。
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食感:シャキッとした繊維感があり、噛み応えのあるテクスチャー。
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その他:最もビタミンC含有量が多く、100gあたり約70mg。価格も手頃で手に入りやすいです。
2. ゼスプリ・ゴールド(サンゴールド種)
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味と特徴:酸味が控えめで糖度が高く、まろやかな甘み。キウイが苦手な人にも好まれる品種です。
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見た目:表面は毛が少なくなめらか、果肉は黄みがかったゴールド色。
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食感:とろけるように柔らかく、果汁も多め。
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その他:グリーンよりもビタミンCが多い。ゼスプリブランドの人気商品。
3. レインボーレッド
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味と特徴:非常に糖度が高く、フルーツの中でもトップクラスの甘さ。酸味はほとんどありません。
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見た目:果肉の中心が赤く染まり、グリーンとレッドのコントラストが美しい。
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食感:繊維感が少なくジューシー。見た目だけでなく味もリッチ。
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その他:栽培が難しく、出回る期間が限られているため希少価値が高い。
4. 香緑(こうりょく)
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味と特徴:甘みがありつつもしっかりとした酸味を持つ、濃厚な味わい。
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見た目:大型で縦長、果肉は深い緑色。
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その他:主に香川県で栽培される日本独自の高級品種。1玉300円以上することも。
5. ベビーキウイ(サルナシ)
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味と特徴:皮ごと食べられる小さなキウイ。甘くて香りが良く、見た目もかわいらしい。
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見た目:ブドウのようなサイズで、つるんとした薄緑色の皮。
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その他:流通は限られるが、スーパーフードとして人気上昇中。
キウイの旬の時期
年間を通して手に入るキウイですが、実は「旬」が存在します。
キウイは南半球・北半球の両方で栽培されており、輸入品と国産品で旬の時期が大きく異なります。
産地 |
旬の時期 |
特徴 |
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ニュージーランド(ゼスプリ) |
5月〜11月頃 |
輸入品で市場流通量が多い |
日本(愛媛・和歌山・福岡など) |
11月〜2月頃 |
甘みが強く風味が濃い |
キウイの上手な選び方・保存方法
せっかく買うなら、おいしい状態で食べたいですよね?
キウイは追熟(柔らかくなる過程)によって味が変化します。購入時や保管方法にもコツがあります。
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選び方:皮にハリがあり、全体が均一に膨らんでいるものを選ぶ。押して少し弾力を感じるのが食べ頃のサイン。
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追熟方法:まだ硬い場合は、バナナやリンゴと一緒に紙袋に入れて常温で2〜3日置くと早く熟します。
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保存方法:熟したら冷蔵庫へ。冷やしすぎには注意。
キウイの豆知識:皮は食べられるの?
実は、キウイの皮は食べられるってご存じでしたか?
ゼスプリ社の研究によると、皮には果肉以上に多くのポリフェノールや食物繊維が含まれています。ゴールド系やベビーキウイは皮が薄く食べやすいため、よく洗って食べるのもおすすめです。
まとめ|キウイの魅力をもっと楽しもう
キウイは、甘さ・酸味・見た目・栄養など、あらゆる点でバランスの取れた優秀な果物です。そのまま食べるだけでなく、ヨーグルトに入れたり、スムージーにしたり、スイーツのトッピングとしても大活躍します。毎日の食生活に取り入れやすく、アレンジの幅が広い点も魅力です。
さらに最近では、ドライキウイやキウイのジュースなど加工品も増えており、好みに合わせた楽しみ方で栄養と美味しさを両立できます。
また、品種によって味わいや食感が大きく異なるため、季節や好みに合わせて選ぶ楽しみも広がります。ビタミン補給や美容目的として、日々のフルーツ習慣にぜひ取り入れてみてください。

ともよです。FruitsGalleryおよびLifeCurateの代表です。これといった趣味はないですが、フルーツを食べるのが大好きです。大田市場と世田谷市場のフルーツエリアによく出現します。